まつぼっくりが笑う

時事ネタ、話題の書籍の読後感を主観を交え真剣に綴ります

財務省の大罪・森友学園事件

前段 2020・3・24

私が入っているサイバーサロンがある。そこでは現役時代活躍したレベルの高い人たちが多い。当然、今の世相に対しても一家言を持っており、色々鋭い論評を読むことが出来る。そこで、今の官僚の在り方について批評がなされ、官僚が劣化しているとか、いや、そうではないと議論がなされた。

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コロナウィルス騒動(続5)

 

経済対策

 

コロナウィルスの影響は世界中に多大なる経済的影響を与えている。わかりやすい指標として、株価がある。今まさに世界恐慌の様相であり、アメリカのダウ平均株価は2万ドルを切った。3年ぶりだ。日本の株価は1万7千円を切った。

経済対策は、直近で被害を受けた弱者救済とコロナ収束後を見据えた根本的経済再生策の二面作戦が必要だ。しかし、今はとにかく弱者救済が優先される。今まで発表された対策は、被害を受けた個人に対する補償と緊急小口資金として休業による収入の減に対して10万円以内の貸し付けを行うというもの。さらに、総合支援資金として、コロナの影響により失業等で生活に困窮している世帯に対し、二人以上20万円以内、単身15万円以内を貸し付けるというもの。

日銀は黒田総裁が着任以来、株価対策として、マイナス金利になるまでの金融政策を打ってきたが、今回は上場投資信託ETF)の買い入れ枠を6兆円から12兆円に拡大。併せて、低金利貸し付けを行うと発表。

政府がこれらの政策を打つことは良いことだ。だが、これではまだ不十分なので次の手を考えている。それは消費税減税の問題と、現金給付をすることだ。消費税は時間が掛かるので即効性がないという理由と、一度下げたら元に戻すことが難しいことから政府は今日の時点では難しいという雰囲気が報道からうかがえる。とすると国民への現金給付が実施されるだろう。麻生副総理が首相の時12000円の給付をしたが、麻生氏はあまり効果がなかったと言っていた。その反省を踏まえて、もっと多額の金額が予想できる。タンスにしまわれないように、期限付きの金券と言う案も検討されているようだ。

個人に現金給付の場合、これはあくまでも差し迫った生活困窮者に対するものなのだから、年金生活は除外すべきと考える。何故なら年金受給者はコロナ騒動による金銭的な被害は受けていないからだ。私は年金受給者だからもらえるものならもらいたいと思うが、それはおかしい考え方だと自分を戒めたい。それと付け加えたいのは、失業の心配がなく。給料がきちんともらえる公務員も除外すべきと考える。さらに、何処で線を引くかわからないが、高額収入のあるサラリーマンと影響の被害が少ない優良企業の経営者や社員も除外すべきだ。給付金を貰っても意味のない人たちにまで、この際とばかりばらまくことには大反対だ。政策を実施するときは目的を明確にしておかなければならない。生活保護者もコロナの被害を直接受けていないので除外すべきだろう。公務員、年金授与者、生活保護者はすべて把握されているので事務手続きが簡単だから、これらを除外するのに手間がかからない。公平な裁きと考える。

 

  • 再び、検査

 

昨日行われた専門家会議で、「オーバー・シュート」という初めて聞く言葉が使われた。この意味は事前に察知できず、気付いた時は制御できないような、爆発的患者急増という意味だそうだ。大規模感染が広がり対策を講じられなくなった場合、ドイツでは、実行再生産数(一人が何人に移すかという数字)2、5と仮定すると人口の約80%が感染するという試算が発表された。北海道では感染が収束に向かっていると判断したが、はたしてそうだろうか?まだ用心した方が良いのではないだろうか。「オーバーシュート」という言葉を専門家たちが使ったということは相当な危機感の表れであろう。これが起こるのは大都会だから、東京、横浜、名古屋、大阪は大変なことになる。もし東京で起きたらと想像するだけで身の毛がよだつ。

現在、日本のPCR検査能力が少ないと思っていたが、その能力を大きく下回る検査件数だ。もうすぐ、一日8000件の検査ができるようになるが、能力をいくら高め、増やしても、検査をしなければ意味がない。「オーバーシュート」が予想される今、これを防ぐためにも検査こそが必要だろう。

今日のニュースで知ったのだが、ハンガリーで行われたフェンシングの国際大会で、韓国のフェンシング選手3人が検査の結果陽性だった。当然、日本の選手も韓国と試合をしているので検査をすべきと思っていたが、日本では検査が出来ないという。韓国はすぐ検査をしたため、コロナに感染して陽性と判定された。日本の選手たちは14日間の隔離策を取っただけだ。こんな検査体制で、世界が納得するだろうか?奇跡が起きて、オリンピックが開催されても、こんな状態では外国選手か日本に来ないだろう。もし韓国の選手たちが日本の様に検査をしなければ、日本選手たちは感染が陽性のまま放置されることになる可能性がある。これは人道上の問題ではないだろうか。

言い訳として、日本は検査をしないお蔭で、医療崩壊が起きなかったと自慢する識者がいるが、陽性になっても80%は軽症もしくは表面化しない人たちだ。そういう人たちまで重症者を入れる病院に入院させたら、医療崩壊の危険性が出てくるという。冗談ではない。大阪方式は優れているので、軽い人は自宅か隔離された場所を確保してそこで様子を見ればよい。感染したかどうかわからない人が街を歩き回っていることこそが、オーバーシュートを招くことになるのではないか。全員とは言わないが、少しでも怪しかったり、不安がある人に対しては検査をすべきだ。フェンシングの選手を絶対検査すべきだ。

そういえば、検査をしなければ、感染者数(見かけの)が抑えられ、オリンピック実施に良いイメージがあるだろうと言う人が居た。もう呆れてものが言えない。嘘や数字の改ざんは財務省だけにしてくれ!

イギリスのジョンソン首相が「集団免疫」によってコロナウィルスをやっつけようと言った。これは放っておけばどんどん感染し、それが収まった時免疫が出来て、ウィルスが退治できるというもの。こんな乱暴な方法が実行できる筈もなく、直ぐ謝罪して撤回した。まあ、世界中で、トップと言えども混乱に陥っている。情けない状態だ。

 

 

ここまでは3月21日に書いた。これからは3月22日の記述だ。

 

  • 大阪と兵庫、連休3日間(3月20日から22日)の往来自粛問題

 

この判断は大阪の吉村知事がした。その根拠をテレビ報道で知って愕然とした。厚労省の担当者が大阪知事に文書を出していたのだ。もし、何にもしなければ20日~27日患者が566人、うち重篤者30人、次の7日間(28日~3日)患者3,374人内重篤者227人という数字を示して、この危険性を回避するために手を打ってほしいと。

この厚労省の文書は厚労省側から公開しないでくれと言われたものだったが、吉村知事は松井市長と相談して公開に踏み切ったのだ。それは21日(土)朝のテレビ番組で吉村知事から暴露された。

これを知らされて初めて、吉村知事の唐突な兵庫県と大阪の行き来を3日間自粛した理由が分かった。おそらく他の都道府県にもこういう文書が出されていると思うが、吉村知事とそれを支持した松井市長の勇気には拍手する。

数字自体の根拠はわからないが、厚労省は本心では相当危機感を持っていることが想像できる。しかし、こういう文書を秘密にして内々で処理しようとする隠蔽体質にはあきれる。もっと国民に情報を公開して、協力を求めるべきだろう。

先週7日間のPCR検査数はドイツ167千件、韓国58千件、フランス24千件、日本9千件だ。能力の20%しか検査をしていないのは何かを隠そうとしているのではないかと疑われても仕方がないだろう。海外の目は厳しい。

吉村知事のしたことは海外にも知れ渡るだろう。喜んでいるのは韓国だけでもあるまい。口ではコロナをやっつけるために、国民の皆さんの協力と忍耐が必要だと、美しい言葉で語りかける安倍首相のその気持ちこそ大いに忖度して、厚労省は情報を公開すべきだろう。忖度は悪をごまかすためではなく良いことにこそするべきだ。

 

  • オリンピック

日本国内だけではなく世界中がその行く末を固唾を呑んで見守っている。常識で考えれば、今年度の実施は絶対不可能だ。色々な人や団体が色々な意見を述べているが、本気で今年の7月24に開催されると思っている人はいないだろう。正式に中止とか延期とか決まっていないので、立場上、心にもなく予定通り実施すると言っている人たちがいるが、本当に気の毒だ。

願望を述べるのは一向にかまわない。私も聞かれれば予定通り実施して欲しいと言う。しかし、それって意味のある言葉なのだろうか。むなしいし、悲しい。ありえないことを願望するのではなく、現実的にどうするかを、なるべく早く決めて発表すべきだ。そのために時間が必要なので、時間稼ぎをする気持ちがわからないわけではないが、絶望的な状態に奇跡

 

が起きるのではないかと期待を持たせることは罪作りだ。こういうことを書いているだけで恥ずかしい。

私の希望を言えば、オリンピック憲章に囚われず1年か2年延期されるのであれば、まあ、そのくらいまでは命がありそうだから有難い。願望というのは叶えられる可能性があってこその願望だ。これなら可能性がある。

「何とかファースト」という言葉が大流行だが、選手に感情移入して気の毒に思うのは人情としてよくわかる。私もそう思う。しかし、どんなにつらくても、論理的に考えることも必要だ。そうでなければコロナウィルスで亡くなった方々に申し訳ない。

 

  • 今不思議に思う事

 

  •  
  1. イタリアで死者が4千人を超えた。フランス。スペインで感染者が、まさにオーバーシ

ュートしている。アメリカでも爆発状態だ。これらの国では外出禁止、外食禁止、会合の禁止、学校閉鎖等厳しい措置が取られている。アメリカにいる姪が子供同志の行き来も出来ない状態で、子供がかわいそうだと言っている。

昨日、身内で墓参りをして、その後昼食に蕎麦屋に行ったが一件目は混んでいて、2件目の店に入ったが、ここもやっと入れる混みようだった。こんな世界中が大騒ぎをしている時に、日本はのんびりしていいなあと幸せを感じた。ヨーロッパやアメリカの人たちが今の日本の様子を見てどう思うだろうか?まさに、私が感じているような幸福感こそ、うれしい反面、何故なのだろうかと不思議に思う。

 

  1. 3月21日現在の日本の感染者は1,766人である。死者は44人だ。中国の観光客が非常

に多かった日本で何故こんなに少ないのだろうか?毎日報道される、ヨーロッパ諸国、アメリカ、イラン等の感染者、死者の多さに比較してあまりにも少ない。このことは日本国民としてしみじみと幸せを感じるひと時ではあるがどう考えても不思議だ。それらの国よりももっと厳しい隔離策を取っているのならわかるが、それよりもはるかに緩やかな自粛策を取っておりながら、こんなに少ないのはそれらの国の人たちに申し訳ない気持ちだ。素人故か、本当に不思議に思う。

コロナウィルス騒動(続4)

仕事の上手な人と下手な人

 

  • 仕事、医療や政治、経営に携わる人たちは誰しも仕事が上手になること、腕を上

げることを目指して、日夜努力している。これはスポーツや芸事の世界でも同じである。私が趣味としている囲碁の世界でもそうだ。アマチュアは腕を上げると楽しみが増えてくる。プロの場合は生活が懸かっているので、上手なこと、強いことは、収入に直結する。だから、アマチュアとは比較にならない努力をしている。

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コロナウィルス騒動(続3)

  • 知事の役割と力量

 

本日は3月14日である。コロナウィルスに関する動きも刻々変化している。昨日知った情報の中で、感激したことがあったので、そのことについて記す。

その前に、自分の体験したことを述べよう。今から20年ぐらい前、片山氏(親しみを込めてこれからはさん付けにする)が島根県知事をしていた時のことだ。私は東京に本社がある食品会社に勤めていた。島根県の食品会社が経営に行きつまり、身売りをしなければならない状態になってしまった。わが社と取引があったので救いを求められた。

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コロナウィルス騒動(続2)

  • ダイヤモンド・プリンセス号の問題点

 

これを書いているのは3月11日である。その後、色々な報道に接して、次のような結論に達した。

このクルーズ船の処置に対する批判は、検査体制が整わなかったため、乗員・乗客3700名余りを1カ月以上留め置き、第二の武漢といわれるような感染者の増大を招いたことである。当時岡田晴恵氏は乗客・乗員すべての人に対するPCR検査をすべきと主張していた。しかし、検査は行われず、感染が拡大してしまった。

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「反日種族主義」李榮薫編著 読後感8

最後に

  私自身は韓国のCJ(チェイル・ジェダン)という10大財閥に入る会社と数年間お付き合いをしました。又、囲碁を通じて定期的交流戦をしてきました。そのおかげでソウルに都合10回ぐらい行きました。韓国は儒教の国です。日本も儒教朱子学の影響は受けているのですが、料理と同じで日本流に変化しました。その点韓国の儒教文化は純なところが大きく残っています。

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「反日種族主義」李榮薫編著 読後感7

慰安婦をめぐる政治の動き

  

 吉田清二による嘘証言によって慰安婦問題は韓国内で爆発的な盛り上がり

を呼びました。これに日本人研究者が火に油を掛ける発表をしました。1992年中央大学吉見義明教授が日本軍文書に基づいて、日本政府が慰安婦の募集と慰安所の運営に関与したというものです。

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